Google Appsと既存メールサーバーを共存する方法

GoogleAppsでやりたかったことができたので記録しておく。

タイトルを簡潔に書いたのでわかりにくいけど
GoogleAppsアカウント以外のメールアドレスは、自前のメールサーバーを使い続けたいという主旨である。


やりたかったこと
  1. GoogleAppsで独自ドメインメールを使いたい。
  2. GoogleAppsでは一部のメールアカウントだけを使いたい。
  3. 残りのメールアカウントは通常のレンサバのメールサーバーで受信したかった。
以上の3つを叶えたかった。



詳しくはGoogleAppsのヘルプへ




準備したこと
  1. ドメインを取得した。(スタードメイン(厳密には既にムームーで持っていたので移管した)
  2. サーバーをレンタル(有料版)した。(ウェブクロウ
  3. GoogleApps(無償版)を申し込んだ。

ドメインを取得する。
ドメイン管理ではDNSレコードの編集ができることが必須となる。
ここで言っているのは自分ができるかどうがでなくて、管理画面でDNSレコード編集できる機能があるかどうかである。
スタードメインってとこではできたし、ムームードメインでもできていた。
また、別で使っているバリュードメインでもできることは確認済み。


レンサバを借りる。
サーバーの方だけども、こちらもある程度自由度があった方がいい。
やりたかったことの3番目には、メールをレンサバで使いたいのでメールアカウントを複数持てることが条件になる。
大抵のレンサバではメールも使えるはずだね。


GoogleApps(無償版)に申し込む。
まずは無償版へ申込み。
有料版(for Business)はお試し利用することができるのでとりあえずは無償版でOK。

とここまでが下準備となる。


最初に設定したこと

  1. GoogleAppsで使用するドメインの存在を認識してもらう。
  2. ドメイン管理でDNSレコードをGoogleApps用に書き換える。

GoogleAppsでドメインの存在を認識
DNSレコードにTXTレコードっていう記述で「google-site-verification」を追加してGoogleにドメインの所有を認識してもらうことで正式にGoogleAppsを利用できるようになる。


DNSレコードのTXTってのがよくわからないよって人はサイトに所定のファイルをアップする方法もある。


DNSレコードをGoogleApps用に
以下DNSレコードのサンプル(例としてexample.com)
------------------------------------------------------------
example.com A 0 123.456.789.321(レンサバのIPアドレス)
www.example.com A 0 123.456.789.321(レンサバのIPアドレス)
*.example.com A 0 123.456.789.321(レンサバのIPアドレス)
example.com TXT 0 google-site-verification= ********************GoogleApps発行の文字列*******************

example.com MX 10 aspmx.l.google.com
example.com MX 20 alt1.aspmx.l.google.com
example.com MX 20 alt2.aspmx.l.google.com
example.com MX 30 aspmx2.googlemail.com
example.com MX 30 aspmx3.googlemail.com
example.com MX 30 aspmx4.googlemail.com
example.com MX 30 aspmx5.googlemail.com
---------------------------------------------------------------

MXって書いてあるところはメールはGoogleサーバーだよってことが書かれているようだ。
真似して書けばいいと思う。


ここまでできたら、GoogleAppsにログインして、自分自身にメールしてみよう。
メールが届けばGoogleAppsの設定は完了。


ここからが本題。

やりたかったことの1〜3を実現する。

まずレンサバでGoogleAppsとは別のメールアカウントを作成しておく。
もちろんGoogleAppsと重複しないメールアカウント。

そしたら、GoogleAppsのドメイン管理で無償版からfor Businessの試用版へ切り替える。
そうしないと実現できない。つまりは有料版のみの機能を使うということになる。




GoogleApps for Businessのドメイン管理で
設定メールメール転送
ってのがあるので
そこで転送先を追加をクリック。

転送先にレンサバのメールサーバーIPアドレスかメールサーバーのドメインを入れる。
今回はIPアドレスにした。
IPアドレスがわからない場合は、レンサバ業者へ問い合わせるといいかも。

不明なアカウントのみのラジオボタンにチェック。

で、保存する。

しばらくしたら、レンサバで作ったメールがレンサバのメールサーバーで受信できていることが確認できるはずだ。
ここでも自分自身にメールして試すといい。


これで完了。



GoogleApps for Businessって有料だから試用期間が終了したらID分費用を払わなければならないんだけどね。
無償版に戻した時点でこの機能は多分無効になると思われる^^;




コメント

  1. 参考になったよ。

    思ったのは顧客の要望が複雑になってきて
    通常のレンサバだと厳しい感じだろうから
    さくらVPSやAmazonEC2がでてきたんだろうな~
    VPSとかは敷居が高いと思うので、
    また特別なことやらないといけないときはご相談くださいなw

    返信削除
  2. VPSとか本当にわからん領域だ。そんな話になったらすぐに連絡するからw

    返信削除
  3. 大変、参考になる記事で感謝しております。

    一つご質問なのですが、レンタルメールサーバー向けへは転送されるとわかりましたが、メールサーバーからの送信がわかりません。
    Appsと同じドメインは、使えるのでしょうか。それとも単独に取得し、Appsの送信時に、Appsのドメインとして送信するのでしょうか。

    返信削除
    返信
    1. agamilさん
      コメントありがとうございます。
      だいぶ前に書いた記事なので思い出しながらですが。
      メールサーバーからはレンタルサーバーのメールサーバーsmtpを使って送信します。
      ドメインはAppsと同じドメインを使うことができます。
      aaaa@example.com→Appsで送受信
      bbbb@example.com→レンサバで送受信

      削除

コメントを投稿

人気の投稿